「おいしいおにぎりが作れるならば。」

おいしいおにぎり

ジャケ買いならぬ、タイトル買いをしてしまったこの本。
なんというか、おにぎりには弱い私です。
いつかカフェをひらいたら、メインメニューは絶対においしいお味噌汁とおにぎりを♪

さて、そんな出会いのこの松浦弥太郎さんの本、たくさんの愛が詰まっていて。
日常を超えていくための勇気や知恵をくれるお勧めの1冊です。

好きな章はいくつもあるのですが、やっぱり1番心に残ったのは「おにぎりのつくりかた」のくだり。

「おいしいおにぎりのつくりかたを教えるからね、と、母は言った。そして、おいしいおにぎりを作れれば一生困ることはないから、しっかり覚えること。料理は方法ではなく、いかに心を込めるかが大事なの、と僕の両手を持って、腰を下ろして、自分の目と僕の目を同じ高さにして言った。

(中略)
これが料理なの、忘れないで、と母は言った。そして、おいしいおにぎりさえ作れれば、何があっても生きていけるの。ほかの料理はできなくていいから、おにぎりの作り方だけは忘れないこと。仕事も勉強もこれの応用よ、わかった?と母は言った。
暮らしや仕事を考えるとき、僕は必ずこの時に母と作ったおにぎりを思い出す。
おにぎりの作り方は単なる方法ではなく、楽しさや、やさしさや、愛しさであり、暮らしや仕事への心構えのすべてを表しているのではないかと思っている。掃除にしても、料理にしても、どんなに小さな仕事にしても、大きな仕事にしても、すべてこのように心を込めて、楽しく、やさしく、人と分かち合い、ありがとう、という感謝の気持ちが支えになっている。
 美味しいおにぎりが作れるならば、それを基本にして、どんな仕事も上手にできるはず。今でも僕は、母が言ったこの言葉を心に刻み、日々暮らしながら仕事をしている」。


(松浦弥太郎「おいしいおにぎりが作れるならば」p77)

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ああ、素敵なお母さんだなぁ、と思います。

「おいしいおにぎりが作れたら、どんな仕事も上手にできるはず」、ってなんて軽やかでわくわくして、力がわく言葉なんだろう。

うん、私もそう思います。
おいしいおにぎりが作れるならば。

それはきっと、やさしく、強くあたたかく、生きる力になる。

おにぎりって、なんというか、ダイレクトにパワーがどーんと伝わる不思議な力があると思うのです。

作り手が、食べる人を思い浮かべて、両の手で愛情こめて握るから。それがお米の一粒一粒に伝わって、大きなパワーになるかな。

親が子に、できることなんて本当に少ししかないのだと、いま子育てしながらしみじみ思うけれど。

こういう、いのちとつながる大切なことを、日常の中のふとした瞬間に伝えていけたらそれでいいのかもしれない、そう思ったりもして。松浦さんのお母さんみたいに、わたしも息子のこころの中に、あたたかく人生を支える種のようなものを残してけたらいいなぁ。
もうすこししたら、私も、息子に、おいしいおにぎりの作り方、伝授しよう♪
やさしく、つよく、あたたかな心で、生きていける人になるように。

2016-05-09 | Posted in こころのサプリNo Comments » 

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