この世界へようこそ

アリシア・ベイ・ローレルと広瀬裕子さんのコンビの絵本、といったらそれはもう手に取らない理由がない感じ(笑)です。

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アリシアの「地球の上に生きる」は、大地とともに今を生き抜く知恵がたくさん詰まった愛情あふれるとても有名な1冊。学生時代に東南アジアやアフリカで、大地に根差したシンプルな暮らしに出会い、都会での暮らしに息苦しさを感じていたころ、この本を開いては島や東南アジアでの暮らしを思い描いていました。
自分の身一つで、地球の上で生きることができれば、どこででも暮らしていくことができる。
大企業に入るとか、そんなことが大学受験の目標になるのではなくて、本当の意味で地球の上で生きる力を身につけることを大事にするような社会になったら、もっと笑顔で生き生きのびのびとした人が増えるんじゃないかなぁ。

私は、初めての海外でバングラデシュの小さな島にいて。電気もなく、本当の闇とミルクをこぼしたみたいに白く帯状に輝く天の川を見上げて、どんどん呼吸するのが楽になったのを今でもよく覚えています。

そんな、アリシアがイラストを描いている「この世界にようこそ」は、いのちの循環といのちの旅をシンプルに描いた絵本。
アリシアのシンプルだけどあたたかいイラストに、ほっとこころの深いところがほどけてゆるむ気がします。

「景色が変わってもいのちは変わらない 季節がめぐるように人生もめぐる」というフレーズとか好きだなぁ。

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そう、人生にもいろいろな季節があるような気がします。
春の芽吹きのようにたくさんのことがはじまり、出会いにあふれた季節や。
大切な人との突然の別れや、失敗や、悲しみなど、凍えそうに寒い冬のような季節もある。

けれど、季節と同じように人生もめぐるから、きっと、だいじょうぶ。

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もっともっと若い時には、季節と同じように人生もめぐるなんて、気が付いていなかったような気がします。

だから壁にぶつかるとなんだかもう、朝は来ないような気がしていたけれど。でも、本当は、朝は何度もやってくる。

わたしたちは、何度でも、立ち上がることもできる。

豪雨に地震、火山の噴火に戦争の影、、、、。
なんだか、あまり未来の世界に対して希望的観測がないようなこの頃だけれど。

いまこの世界にいることに。ここに生かされて在ることにありがとう。

そして、これからまだまだ新しく生まれ来るたくさんのいのちに「この世界にようこそ」と笑顔で迎えられるように。日々を紡いでいけますように。

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2015-10-13 | Posted in おとなのための絵本の森No Comments » 

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