あかちゃんがわらうから

あかちゃんがわらうから

1冊目のご紹介はおーなり由子さんの「あかちゃんがわらうから」。

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色彩も、絵のトーンもやわらかであたたかで、こころにそっと灯りをともしてくれるような絵本。子育てに奮闘しているお母さんだけでなく、すべての人に手に取ってみてほしい1冊です。

タイトルの「あかちゃんがわらうから」は、東日本大震災の被災地の女性の「あかちゃんが笑うから、私は大丈夫です」という言葉に作者が心動かされたことから生まれたのだそう。

そう、ほんと。あかちゃんって周りを巻き込んで、みんなを笑顔にしてしまうから不思議です。赤ちゃんは、大人の事情なんてお構いなしで、泣いて、笑って、精一杯で生きようとする。小さいけれど、あかちゃんはどんな大人よりも生命力に満ち溢れて、生きようとする力にあふれている。

そんなあかちゃんが笑うから、落ち込んでも、泣いても、疲れても、お母さんは毎日頑張って日々を紡いでいくことができるのです。

将来を思って不安になる時、なんだかいろんなことが嫌になっちゃうとき。

あかちゃんは、いつもまあるいからだいっぱいで、おかあさんに抱きついて。小さな掌でぎゅっとからだを抱きしめて、いのちいっぱい伝えてくれるのです。

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「うれしいこと、ここにあるよ」。この絵本はおーなり由子さんの子育て体験に基づいてつくられたのだとか。どんなどしゃ降りの日でも、わらったり歌ったりしながら生きていってほしいという願いが込められて紡がれるページにはあかちゃんのまっすぐないのちのちからがあふれています。

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私も、子育てをしていてふと思うことがあるのです。いま、おむつ替えたり授乳したり「子育て」してると思っているけど、本当はこの子に救われて、育てられているのは自分の方なんじゃないかなぁ、って。

これまで生きてきた中で、こんなに無心に誰かに自分の存在を求められたことってなかったけど。ああ、なんだか、この子は自分の全存在をかけて私のことを肯定してくれているんだな、ありがたいな、って思ったりする瞬間が何度もありました。

赤ちゃんを抱っこしているお母さんは、ひかりを抱っこしているようにみえる、というおーなり由子さん。ほんとうに、あかちゃんは、いのちというひかりそのもの。

この、やさしくたくましい光たちが、ひかりのままに明るくのびやかにすくすくそだっていける世界であってほしいなぁ。

自分一人では命をつないでいくことができない、という意味で一番弱い存在であるあかちゃんが幸せな世界は、誰にとっても幸せな世界である、と思うのです。

明日も、あかちゃんがよくわらう、明るい世界でありますように。

 

 



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